保育の現場、その実態は〜〜その5
<園だより「きのねっこ」2026年3月号掲載>
前回までに書きました、園児さんがこちらの思うようには動かないシーンあれこれ、、それを、ない知恵を絞って工夫してきた例をご紹介します。
園舎を建てるにあたって、子ども達の動線を意識しました。
以前の園舎としてお借りしていた昭和な家屋は、門を入ると両側にお庭があり、拓殖の植木や庭石の間の飛び石を通って玄関に入ります。玄関に入る前に、刺激がいっぱい。
登園するなりすぐに庭石に登る、太い庭木にかけてあるロープのブランコに乗る、泥遊びはじめる、、そうしたら汚れちゃうので朝っぱらからもう着替え、、そのお世話してるうちに他の子どもも庭に出ちゃったりします。
そんな動きが、お散歩に出発の時に起き、お散歩から帰って部屋に入りこれからお昼ご飯、という時にも起きるのであります。子ども主体で遊びが生まれた、、とか言うといいことっぽいですが、それを始めることで、公園に行くのが遅くなるとか、先に支度できてる子どもを待たせてしまうとか、後になってる子を急かすとか、あんまり嬉しくないことになるわけです。
現在の園舎では玄関の出入り口と、園庭の出入り口が分けてあります。上記のようなことになりがちな0〜2歳児は送り迎え時も散歩の行き帰りも、園庭を経由せずにスムーズに移動(これでもスムーズなんですよ)。その代わり、外で過ごす時間とか、公園で、それこそ子ども主体で遊ぶ時間をたくさん確保できるようになりました。
そういえば、以前の、お借りしてた昭和な家屋でお預かりしてた最後の園児さんが、とうとうこの春卒園。
一つの時代が静かに幕を閉じます。
